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ねこの
飼い主さまへ

猫のかけがえの無い生涯。その一生を健康で幸せに過ごせるようサポートします。
病気の予防や早期発見、シニア期のケアまで、ネコちゃんに合った最善の医療を提供いたします。また、「元気がない」「食欲が落ちた」など、ちょっとした変化にも不安を感じることがあると思います。私たちは飼い主さまの気持ちにも寄り添い、一緒に考え、解決へ導くお手伝いをいたします。お気軽にご相談ください。

私たちが大切にしていること

短時間で負担の少ない診察

ネコちゃんは病院が苦手な子が多いため、短時間で必要な情報を集めることを大切にしています。飼い主さまのお話をしっかり伺いながら、視診・触診・聴診に加え、必要に応じた検査を行い、最善の治療へと導きます。

ストレスを抑えた診察と治療

ストレスに弱いネコちゃんに配慮し、優しく包み込むようなハンドリングを実施。入院・手術の際も、痛みやストレスを最小限にする管理を徹底しています。

猫専用の落ち着ける環境

ストレスを軽減するため、猫専用の待合室・診察室を設置。診察室には猫が安心できるフェロモンを散布し、できるだけリラックスできる空間を整えています。

飼い主さまが安心できるサポート

ネコちゃんの体調不良や治療について、不安や疑問を抱える飼い主さまも多いかと思います。当院では、わかりやすい説明を心がけ、治療の選択肢をご提案しながら、飼い主さまと一緒に方針を決めていきます。些細なことでも、お気軽にご相談ください。

年齢ごとのケア

ネコちゃんの病気は気づかず進行していることが多いので、定期的な健康診断を強くお勧めします。子猫期からシニア期にかけて、それぞれのライフステージで適切なサポートを行うことが、健康で長生きするための鍵となります。

性 格

生後すぐの時期は免疫力が低いため、ワクチン接種や定期的な健康チェックが重要です。
栄養バランスの取れた食事を与え、トイレや爪とぎのしつけを始めましょう。
避妊・去勢手術の適切な時期についても獣医師と相談しましょう。

子猫(0〜1歳)のケアと
注意する病気

ワクチン接種:生後6〜8週目から開始し、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫白血病ウイルス(FeLV)などを予防します。
健康チェック:体重、体温、目や耳の状態を確認し、寄生虫の有無も調べます。
食事管理:成長に必要な栄養を摂取できる高品質な子猫用フードを与えます。
社会化:人間や他の動物との接触を通じて、社会性を育てます。

注意する病気

  • ウイルス感染症(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症など)
  • 寄生虫感染(回虫・ノミ・ダニなど)
  • 下痢・脱水(急激な食事の変更や感染症が原因)

性 格

活動的な時期ですが、肥満や歯周病の予防が重要です。
年1回の健康診断を受け、食事管理や適度な運動を心がけましょう。ストレスを軽減するための環境づくりも大切です。

成猫(1〜7歳)のケアと
注意する病気

健康診断:年1回の健康診断を受け、血液検査や尿検査を行い、内臓や免疫機能の状態をチェックします。
体重管理:肥満を防ぐために、適切なカロリー管理を行い、食事量や運動量を調整します。
歯のケア:歯周病予防のため、歯磨きや歯科専用のフードを使用します。定期的に歯科検診を受けることもおすすめです。
ストレス軽減:静かな場所や遊びの時間を確保し、環境の変化を最小限に抑えます。

注意する病気

  • 肥満(糖尿病、関節疾患を引き起こすリスク)
  • 尿路結石・膀胱炎(特にオス猫に多く、尿の回数や頻度をチェック)
  • 歯周病(歯石がたまりやすく、口臭や食欲低下の原因)

性 格

7歳を過ぎると代謝が落ち、病気のリスクが高まります。
年2回の健康診断を受け、シニア向けの食事に切り替えましょう。関節の負担を減らすために、快適な生活環境を整えることも大切です。

老猫(7歳〜)のケアと
注意する病気

健康診断:年2回の健康診断を受け、血液検査や腎臓、肝臓の機能を定期的にチェックします。
食事管理:シニア向けのフードを与え、低脂肪・低リン・高品質なタンパク質を含む食事を選びます。
関節ケア:関節の健康をサポートするために、関節サプリメントを摂取することを検討します。
環境づくり:猫が快適に過ごせるよう、温度や湿度を適切に保ち、寝床やトイレの位置に配慮します。

注意する病気

  • 慢性腎臓病(食欲低下、体重減少、多飲多尿の兆候が見られることが多い)
  • 甲状腺機能亢進症(食欲増加、体重減少、興奮状態が続く)
  • 関節炎(歩行が遅くなる、階段や高い場所に登るのを避けるなどの兆候)
  • 腫瘍(特に腫瘍が見つかりにくいため、体調の変化を見逃さないよう注意)

私たちがお手伝いできること

予防接種 健康診断・検診 病気の治療
目の診療 歯の診療 オンライン相談
手術 訪問診療 フード販売

手術が不安な方へ

麻酔や手術は100%安全とは言えません。だからこそ、私たちは事前に手術の目的やリスクをしっかりとご説明し、飼い主さまが安心できるよう努めています。また、常に麻酔学をアップデートし、知識と技術の向上に努めています。

麻酔前検査

血液検査やレントゲン検査を行い、ネコちゃんの健康状態を確認します。異常がある場合は、麻酔を中止することもあります。

麻酔処置

  • 麻酔前投与:鎮静剤や鎮痛剤を使い、麻酔導入をスムーズにします。
  • 麻酔導入:麻酔薬で無意識の状態にし、気管チューブを設置して呼吸を管理します。
  • 麻酔維持:吸入麻酔薬を使いながら、手術を実施。心電図や血圧などをモニタリングし、安全を確保します。
  • 麻酔覚醒:麻酔を停止し、意識が戻るまで慎重に管理。しっかり呼吸ができることを確認した後、お部屋で様子を見守ります。

安全で負担の少ない手術を目指し、細心の注意を払って対応いたします。

ねことの生活でのアドバイス

ねこに適した環境

猫が心身ともに健康でいるためには、適切な運動と遊びが必要です。運動不足になると肥満や病気のほか、精神面でもさまざまな問題が生じます。必要な運動量は年齢、体重、品種などによって異なります。

安心できる
隠れ場所を作りましょう

  • 猫が自由に隠れられるスペースを用意しましょう。
  • キャットタワーや棚など高さのある場所もおすすめです。
  • 複数飼育の場合、弱い猫が邪魔されない安全な場所を確保しましょう。

必需品は複数用意して、
離して配置を

トイレ、食器、水飲み器、おもちゃ、ベッドなどを準備し、離れた場所に設置しましょう。トイレは「猫の数+1個」用意しましょう。

遊びの機会を
増やしましょう

  • 猫にとって遊びは捕食行動の一部です。様々なおもちゃを使って遊んであげましょう。
  • 目で追いやすいように、おもちゃは30cm以上離して動かすのがポイント。
  • フードが出るおもちゃや隠したフード探しもおすすめです。
  • 「5分遊び+5分休憩」を15~30分で1セットとし、1日3セットを目安に行いましょう。

音やニオイに配慮を

  • 香水や刺激臭のあるスプレーは避けましょう。
  • 猫用フェロモン製剤を活用するのも効果的です(詳細は病院にご相談)。
  • 工事音など大きな音がある場合は、猫が安心できる隠れ場所を用意してください。

トイレ環境を整える

形と大きさ
大きさは猫の鼻の先端から尾の付け根までの1.5倍くらいの大きさのものを用意しましょう。深さは浅いものを使用し、猫が入りやすいものを選びましょう。特に高齢になってくると、
足腰が弱くなり、トイレに入ることが大変になりますので、より浅いものを選びましょう。
粒が細かく無臭で、3cm以上敷き詰めると良いです。掘りやすい重さの砂を使いましょう。
置き場所
静かで広さのある場所が最適。隣同士に置くのは避け、離して配置してください。
サインの見逃し注意
下の図のようなトイレを嫌がるような仕草や粗相があれば早めに対策を。
トイレいやいやサイン

ねこに配慮した環境づくりまとめ

猫が安心して過ごせるよう、隠れられるスペースや高い場所を用意し、遊びやトイレ環境にも配慮しましょう。静かで快適な空間を整え、猫の習性や好みに合わせた工夫を取り入れることが大切です。

ねこに適した食事のポイント

愛猫の健康を守るため、食事はとても重要です。以下のポイントを参考に、適切なフードを選びましょう。

食器の選び方

  • ヒゲが淵に当たらない浅く平たい皿が猫にストレスを与えにくいです。
  • 子猫の時に慣れた材質を好む場合が多いので、複数の材質を試してみましょう。

食事の場所

  • 静かで落ち着ける場所を選び、音や人通りの多い場所を避けましょう。
  • 水飲み場から離れた位置に設置すると良いです。

食事の選び方

  • 良質なタンパク質と必須栄養素(例:タウリン)が含まれる総合栄養食を選びましょう。
  • 猫は匂いを重視するため、初めての食事は慣れたものを少しずつ混ぜながら2週間ほどかけて切り替えます。
  • 水分摂取量を意識し、ウェットフードや循環式水飲み器を活用しましょう。

捕食行動の満足

フードを隠したり、場所を変えて与えることで、猫の捕食行動を満たしましょう。

食事についてのまとめ

猫が健康で快適に食事を楽しめるよう、食器や場所、フード選びに配慮しましょう。浅く平たい皿や静かな場所を用意し、良質なタンパク質が含まれる総合栄養食を選ぶのがポイントです。水分摂取量を意識し、捕食行動を満たす工夫も忘れずに。